自分の楽器は、音楽をするうえでは相棒のようなものです。自分のものであるかそうでないかでモチベーションも変わってきます。その際の不安要素になるであろうポイントについて実体験をもとに書いてみました。
「どうしてもネットショップでしか買えない」とかじゃない限り、実際の楽器を演奏してみてください。同じモデルでも楽器は人の手で組み立てたりしていることが多いため「個体差」が絶対あります。ネットショップで買うにしても返品対応してもらえるところが良いですね。可能であれば「うわ、思ったのと違った」となっても取り返しがつくので。なので自分で試奏してみてどんな音が出るかを絶対に確認してください。「これから楽器を始める初心者だから良し悪しなんてわからない」という場合は、お店の人に試奏してもらいましょう。大体快くやってくれるはずです。大阪梅田の吹奏楽器でオススメはお店はこちらです。電話でも丁寧に対応してくれます。
■『ドルチェ楽器』
楽器ごとにそれぞれ、有名どころのメーカーだったりちょっとマイナーなものなど、いろいろあると思います。スペック、価格帯、知名度など要素はいろいろあるのですが、店員さんに聞いたり自分で調べたりしたうえで決めかねるなら、最後は「好み」です。
大学生のころ念願かなってギターを中古で買ったのですが、私は「takamine」というギターのヘッド部分の形が好きという理由で、ここのギターが欲しいと思い、正直それ以外は予算内かどうかくらいしかみていませんでした。何か気に入ったポイントのある物を選ぶと後々愛着が持てます。
ランクについては、予算が許すならば中級以上のモデルを選んだ方が良いです。続けた時にエントリーモデルだとランクアップしたいという思いが出てくることが多いからです。同じメーカーでも価格が違うのはそれなりの理由があり、構造や素材の質の差は、演奏しやすさや音色にあからさまに出てきます。楽器によっては同じ値段でも、新品のエントリーモデルを買うより、中古の上位モデルを買う方が良い時もあります。
可能なら新品が良いです。それはそうです。基本的には楽器は道具なので、経年と共にどこかしら劣化していきます。しかし、場合によっては古い方が価値が上がったりすることがあるので、一概に新品が良いという訳でもありません。また、元々の機種モデルの差で、新品のエントリーモデルを買うより、中古の上位モデルを買う方が良い時だってあります。
ただ中古で気をつけなければならないのは、トランペットやサックスなど吹奏楽器は中古の場合、前の持ち主の癖がついていることがあり、新品に比べて異常に吹きづらいことがあります。こういう時、上位モデルの良い楽器だからとかは関係ありません。
例外としてヴィンテージ楽器や、ギターやバイオリンなど弦楽器に関しては、中古でも経年のおかげで音色が良いと評価されるものもあります。
いろいろ天秤に掛けたうえで、結局は実際に演奏してみることが大事です。
私もバリトンサックスを最終的には新品で購入したのですが、中古店にも行き試奏しました。サックスはメジャーな楽器だけあって、サックスの中古専門店があるのです。私が行った大阪のお店を紹介しておきます。
■『サウンド風雅』
マイ楽器までの道のり(余談)
私は、学生時代「自分の楽器」というものを持ったことがありませんでした。吹奏楽や交響楽団で使うような楽器は、初心者モデルでも10万とかそれなりに値が張る代物です。大変かわいくない金額です。マイ楽器を持っている同級生もいましたが、私はずっと部の備品楽器を使用していました(一般家庭の3兄弟末っ子でお金の掛かる時期だった...)。マイ楽器を持っている人は基本その楽器を担当できますが、持っていないと備品楽器の数や編成に左右されます。私も例にもれず、アルトサックス→バリトンサックス→テナーサックス→コントラバス、とマイ楽器を持っていないが故にセクションを超えてパートを渡り歩きました。その当時はいろいろ思うことや不満もありましたが、それはそれで複数の楽器を担当できた訳ですし、今から思えば良い経験だったなと思います。